「恋をすると女性は綺麗になる」と昔から言われていますがこれは単なる迷信や精神論ではなく恋愛という強い情動体験が脳内物質やホルモンの分泌を活性化させ実際に肌や髪に物理的な変化をもたらすという科学的根拠に基づいた事実です。恋をしてドキドキしたり幸せを感じたりすると脳内では「恋愛ホルモン」とも呼ばれるPEA(フェニルエチルアミン)やドーパミンオキシトシンといった快楽物質が大量に分泌されますがこれらは脳の視床下部を刺激し卵巣からのエストロゲン分泌を促す強力な起爆剤となります。エストロゲンが増えるとコラーゲンの生成が促進されて肌にハリが出ると同時に髪の水分量が増えて艶やかになりヘアサイクルの成長期が延長されて抜け毛が減るというまさに「天然の美容液」を全身に浴びているような状態になります。また幸せホルモンであるセロトニンやオキシトシンの分泌はストレスを軽減し自律神経を整えて血流を良くするため頭皮環境が改善され顔色も良くなり表情も生き生きとしてくるという相乗効果も生まれます。もちろん実際の恋愛でなくてもアイドルや俳優にときめいたりペットを愛でたり映画や小説の世界に没頭して感動したりすることでも脳は同様の反応を示しホルモン分泌が活性化されるため「推し活」は現代における立派な美髪ケアの一つと言えるかもしれません。逆にパートナーとの関係が悪化してストレスを感じている状態はホルモンバランスを乱し髪を痛める原因にもなるため心の平穏とときめきを大切にすることが重要です。高価なトリートメントも素晴らしいですが心を満たし内側からホルモンを溢れさせる「ときめき」という無料の特効薬を日常に取り入れることで女性としての輝きと美しい髪を手に入れることはいくつになっても可能なのです。一方漢方医学では髪は「血余(けつよ)」と呼ばれ血液の余りが髪になると考えられており血を補い巡らせる「補血」「活血」の作用を持つ漢方薬が薄毛治療に使われます。代表的なものとして「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や「加味逍遙散(かみしょうようさん)」「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」などがありこれらは女性ホルモンの変動に伴う冷えやのぼせイライラといった症状を改善しながら全身の血流を良くして頭皮に栄養を届ける手助けをします。