ある日突然鏡を見たときに頭の一部に10円玉大の脱毛斑を見つけたときの衝撃は言葉では言い表せないものであり最初はただのストレスだと自分に言い聞かせて市販の育毛剤を試してみましたが一向に改善せずむしろ範囲が広がっていく恐怖に駆られてようやく近所の皮膚科を受診することにしました。受付で保険証を提示しながらも心の中では薄毛治療は高いのではないかという不安がありましたが診察室で医師に頭皮を見せると即座に円形脱毛症であるとの診断が下されこれは立派な病気であるため保険が適用されるとの説明を受けて安堵したことを鮮明に覚えています。医師の説明によると円形脱毛症は免疫の異常によって引き起こされる疾患でありAGAのような進行性の薄毛とはメカニズムが全く異なるため治療法も異なり主に炎症を抑えるステロイド外用薬や血行を促進するフロジン液などが処方されるほか症状が重い場合にはステロイドの局所注射や紫外線療法なども行われるとのことでした。私の場合は数箇所の多発型であったため内服薬として抗アレルギー薬も処方されましたがこれら全ての診療行為と処方薬に健康保険が適用されたため会計時の支払いは予想をはるかに下回る金額で済み経済的な負担をあまり感じずに通院を続けることができました。治療を始めてから数ヶ月は効果が見られず不安になることもありましたが根気強く通院を続けるうちに産毛が生え始め半年後には脱毛斑がほとんど目立たなくなるまで回復しました。この体験を通じて学んだことは抜け毛や薄毛を見つけたときに自己判断で市販薬や民間の育毛サロンに頼るのではなくまずは皮膚科を受診して医学的な診断を受けることの重要性でありもしそれが円形脱毛症やその他の皮膚疾患であれば保険診療という公的な制度を利用して標準的な治療を受けることができるという事実です。世の中には薄毛ビジネスとも呼べる高額な商品やサービスが溢れていますが病気としての脱毛であればコストを抑えながら確実性の高い治療を受ける権利が私たちにはあるのです。もちろんAGAであれば自費になりますがその判断も含めて皮膚科医に相談することが解決への最短ルートであり円形脱毛症のように早期発見と早期治療が予後を左右する疾患もあるため迷っている時間があれば専門家の扉を叩くべきだと強く感じています。
円形脱毛症の治療体験から学ぶ皮膚科での保険診療活用法