「たかが抜け毛」と侮ってはいけない最大の理由は抜け毛が時として命に関わる重大な病気や全身性の疾患の初期症状として現れることがあるからであり病院での血液検査や専門的な診断を受けることは単に髪の悩みを解決するだけでなく隠れた病気を早期に発見し自分の命を守るための健康診断としての側面も持っています。例えば膠原病の一つである全身性エリテマトーデス(SLE)は若い女性に多い難病ですが脱毛が診断基準の一つに含まれるほど特徴的な症状でありこれに伴って微熱や関節痛顔面の蝶形紅斑などが現れる場合は直ちにリウマチ科や膠原病内科での治療が必要となります。また近年急増している梅毒などの性感染症も進行すると「梅毒性脱毛」と呼ばれる虫食い状の脱毛を引き起こすことがありこれは自然には治らず放置すれば脳や心臓に障害を及ぼす可能性がありますが血液検査で感染を確認し抗生物質を服用すれば完治させることができます。さらに内臓の悪性腫瘍(がん)や重度の肝機能障害腎不全糖尿病などの消耗性疾患においても栄養状態の悪化や代謝異常によって抜け毛が増えることがあり急激な体重減少や倦怠感を伴う場合は内科での精密検査が不可欠です。病院ではこれらの可能性を念頭に置いて問診や触診を行い必要に応じて血液検査を実施して貧血の有無や甲状腺ホルモン亜鉛や鉄分の値炎症反応自己抗体の有無などを詳しく調べますがこのプロセスを経ることで初めて「単なる薄毛」なのか「病気のサイン」なのかを判別することが可能になります。実際に抜け毛を主訴に皮膚科を受診した患者が血液検査の結果から糖尿病や甲状腺疾患が見つかりそちらの治療を開始したところ体調も良くなり髪も戻ってきたという事例は枚挙にいとまがなく医師は「髪は健康のバロメーター」であると口を揃えて言います。もしあなたが通常のAGAや加齢による変化とは異なる急激な抜け毛や体調不良を感じているのであれば自己判断で育毛剤を使っている場合ではなく一刻も早く医療機関を受診して身体の内部環境をチェックしてもらうべきでありその勇気ある行動があなた自身を救うことになるのです。